こんにちは!ぜろねっこ(@ray0_nya3)です。
突然ですが、「発達障害」ってご存知でしょうか?
ここ近年急激に話題になってきたので、耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
発達障害、とは「脳の機能が非常にアンバランスな状態」、を指します。
もっとざっくり言うと、「得意なことが10だとすると、不得意なことは1」、といった感じで得意なこと、苦手なことのバラつきがあまりにも極端に大きい状態です。
(※ここでは長くなりますので、発達障害についてはまた別の記事で簡単に解説していきたいと思います。)
(2018/09/22追記)下のリンクから発達障害に関して、いろいろご覧頂けます!
じつは、この発達障害は症状がとても厄介で,そのひとつに「疲れやすい」特徴があります。
その結果、必然的に休む時間が増えてしまう為,周りからは「ダラダラしてる」「サボっている」ように見られがち、といった悩みも抱える人も多いです。
発達障害者はとにかく真面目な方が多いので、この悩みに少しでも参考になれば、と書いてみました。
もしも、同じことで悩んでいらっしゃる方に是非参考になれば幸いです。
Contents
どこまでが「休み」?どこからが「甘え」?
甘えと休みの境界線が不明
- 甘えと休みの境界線って、イマイチわからない事が多くないでしょうか?
特に日本は、「休み過ぎることは甘え」のような考えがあります。休みは休んでいいはずなのに、何故「甘え」とか「怠け」って言われなきゃならないんでしょう?
本来ならば、寝ても良い筈だし、思いっきり好きな事をやってもいい。(ただし普段の最低限のやることをやっていること前提)
「それが本当の休みなんじゃないの?」って思っていました。
社会的な価値が無い人には休みは必要無い?
私の場合を例に挙げます。
仕事が休みの日に家にいるだけで,他の家族にいちいち小言を言う家族が一人います。それだけでも息が詰まりそうなのに、自宅で休むことさえ許されない。
仕事もきつかったですが、それ以上に休みの日は地獄でした。
悪い癖で、自分を執拗に責めてしまったので、なるべく外で自分の時間を作るようにしました。本を読み漁ったり、フラっとどこか行ってみたり・・・。
その人と過ごすことで、半ば八つ当たりの対象にもなるので、余計にストレスでいっぱいです。(助けられている部分もあるので、感謝はもちろんしています!)
とにかくがむしゃらでしたが、
- 「自分が納得出来ない=腑に落ちるまで色々やってみて、考えて答えを見つけよう!」
と、そればっかりに夢中でした。(ただし、心の中は自責ばかりできつかったです)
出来ない人は休まないで努力は当たり前、という風潮がある
もともと日本人は「真面目に働くことが美」、という風潮があると思います。
利益を与えてくれない人間は、大人の世界ではまるで無意味、というのが通説なのかもしれません。
人と人が初めてお互い利益を作れる関係が出来て、大人の世界って出来上がっていますから。少なくても自分自身に対しては、釘を指す意味でそう思って生きています。
そんな中、何をやっても人の倍の努力をしても、「普通」に追いつけない自分が、「休む」のは批難の的になるのも何度も経験しています。
「普通の大人」として、他人に価値を提供することが出来ていないんです。
「何もできていないんだから、休まないで努力するのは当たり前だよね!?」、って言われるのはよくあります。
「一晩練習しても出来ないんです。寝てないんです」とは言えない。だってできてないんだから。何度聞いてもその場で記憶出来ない。
今なら、そのやり方以前に、「どうしたら記憶できるのか?」を考えるかもしまれん。
何かしらの方法を考えたりします。
でも当時はそんなことすら思いつかなかったのです。
そんな人が自分より休んでいたり、寝ていたりしたらどう思いますか?
多分大半の方は「イラっとする」と思います。(^^;
当たり前ですよね。だってこなせる人より寝る量も多いですし、結果が出せていなければ怠けているように見えるんですもん。そもそもわかりづらいですし。
大切なのは以下のポイントかもしれません。
- だから周りとの関わり方も、慎重になっていかなければいけない。
- 上手くいったとき、調子に乗って自分を過大評価NG。上手くいかなかった時、必要以上に自責はしないほうが良い。基本的に「謙虚さ」を全面に出しておく。
あともう1つ、色々葛藤した中で、自分の中で導きだした答えがあります。
- 「休む」=「サボる」、「甘え」、「怠ける」とは違う。発達障害者にとっての「休み」とは、生きやすくするために必要な生活習慣の一つだ。
と、自分自身に何度も何度も洗脳させるように、言い聞かせました。
実はこの「何度も何度も洗脳させるように」、が少し怖い感じがしますが結構重要だったりします。どんな時でも、「無意識にこの考えが取り出せるようになるため」です。
そしたら自責することも、だいぶ減ったのです。
発達障害者には、常人の倍に休みが必要?
- 「発達障害者には、一般の人の倍に休みが必要と言われているけど・・・本当?」
と私も周りの方から耳にすることがあります。
先に答えを申し上げますと、「本当」です。
発達障害者は「こまめに休む習慣をつけること」がとても大切です。
なぜかというと、
- いろんな刺激(目から入る光がまぶしく見えすぎて疲れる/ノイズがうるさくて聴覚が疲れる、など。)を一気に受ける
- 必要な情報を自分で選ぶのが苦手。情報が大量のスコールのように押し寄せてくる。(人の何倍も刺激に反応してしまうので、脳も余計に使いすぎて疲れてやすい。)処理速度が遅いPCに近い感覚。
- 「効率よく必要な情報だけを処理するのに、ものすごく神経を使う」だけで、脳の疲れが通常の人の倍になる。だから発達障害者は、休む量も倍必要となる。
といったことが頭の中で何度も何度も繰り返されるからです。
以下の引用ツイートがとても分かりやすかったので、載せたいと思います。
発達障害を世間一般の人に知ってもらわないと、どんどん誤解されて生きづらくなりそうなので、公開できる情報は限られてしまいますが、微力ながら親の一人の立場から情報を発信して行きたいと思います。 pic.twitter.com/IYXnJJ6OJy
— 子育て模索中 (@kumokun8) 2018年9月22日
まさしく発達障害者のイメージはこんな感じです。努力=細分化して行うため、余計神経を使っています。サボっているようで、本当は人一倍「どうしたらいいか?」を考えて生きています。
なので、もしあなたが発達障害である場合は、自分が「常人より疲れやすい」ことを、忘れないようにしましょう。
「休息」=「工夫」、「生活習慣の一つ」と考える
生きている限り、やりたくない事の連続ですよね。やらなきゃいけない事だって沢山あります。
どうしてもやらなきゃいけない事があって、自分の負担が増えて疲れそうだな、という時は出来るだけ思い切って休みましょう。
- 一人になる時間がないと、いろんな情報に振り回されて頭がクラクラしてきます。
正直言うと、結構辛いです。
とにかくそれを抑えるために、いろんなタスク(いわゆるTODO,やらなきゃいけないこと)を片付けて、頭がフラっとしてきたら
「あ、これはもう疲れてきているな」
と自分の頭の中で黄色信号を出すクセをつけてもいいかもしれませんね。
この段階で,よほど緊急レベルのことでない限りは、やっている作業をストップして、休む時間を取り入れました。
(2018/10/2追記)借金玉さんの本を読んで更に腑に落ちた。
最近、Twitterで莫大なフォローさん数を誇る「借金玉さん(@syakkin_dama)」の本を拝読させて頂きました。以下の著書になります。
借金玉さん自身が生きる上で試行錯誤してきた、ライフハックが盛りだくさんの本です。主にADHD向けの内容です。読めば読むほど面白いのですが、目からうろこが特に落ちた項目がいくつかありました。
そのひとつが「休む」ことについてです。
休みの日というと、たいていは「雑用を片す日」でもある、と思います。でも、やることが多い休日は、「やることを片付ける専用の日」ですよね?
気持ちは疲れてしまうし、体も忙しくさせないといけないので「完璧には休めていない」ことが多くないでしょうか?
「完璧な休日」はまさに「完璧な休日」である必要があるということです。具体的に言えば、ワイシャツをクリーニングに出したり、付き合い飲みに出たり、部屋を掃除したりするのは「完璧な休日」ではありません。
引用元:発達障害の僕が「食える人」に変わったすごい仕事術 借金玉著 (P.96)より
とっても多忙な現代人にとっては難しい課題かもしれません。でもだからこそ、しっかりした休日をとるように、努めるべきだ、と書いてありました。
タスク処理が得意なADHDの場合は「完璧な休み」をタスクとしてこなすことで、習慣づけることが出来る、ようです。
今回の記事を書いていく上で、借金玉さんの本がまさしく代弁して下さっていたので、自分の中で再確認する上でも腑に落ちさせることができました(^^;
短時間の休息&休みの日の過ごし方
短時間の休み方
私の場合の対策は以下になります。
- 日中は一日使い捨てタイプのコンタクトレンズを装着しているので,サングラスか度無しのPC眼鏡をかけ,イヤホンで周りの音をシャットアウトします。
- 寝る場所は、車内(ただし気温が落ち着いている時期限定です。)や自室でよく寝ています。
- ただし長時間では無く、あくまで20~30分です。(場合によっては50分くらいの時もありますが)短時間でもなるべく休むようにしています。
- その結果、周りの色々な刺激からシャットアウトされた状態で、脳が休まるので、自然な休息になります。
家事や仕事前(後)にこれだけの休みを取ると、比較的頭がすっきりして、気持ちも落ちつけるので一石二鳥です♪
休みの日の過ごし方
これは長くなるので今回はざっくりまとめさせていただきます。詳細はまた、別の記事にして挙げたいと思っています。
ポイントとしては、
- 「やるべきこと」をやる日=疲れすぎないように注意をする
- 可能であれば「本当に何もしない日」を作る。
- 日常生活から離れる&忘れて過ごす
- なるべく一人の時間を作る
といろいろと工夫をしてみます。もちろん自分が出来る範囲から実行でいいと思います。
これは無駄な時間じゃなくて、むしろ「必要で有意義な時間」だと思っています。
「怠けてないし、工夫の一環だし!」
と自分で腑に落ちて納得させることが出来ました。
休みの日や、短時間の休憩時間を工夫するだけで、全然心の持ちようも変わってくるんです。気づくのがあまりにも遅すぎて恥ずかしい限りです。(^^;
このことから、
私自身はやるべき事をやる為の「休憩」は、甘えでも怠けでも無い
とここで自分の中で定義付けました。
まとめ
いかがでしたか?
今回は「甘え(なまけ)」と「休み」の境界線をざっくりと書いてみました。
この記事の場合はあくまで「自分の物差し」で決めたラインです。
「甘え(怠け)」なのか「休み」なのかは,たぶん人それぞれ違います。
ただ一度でも、こういったことで真面目に必死に悩んで悩んで苦しんだことがある方には、少しでも参考になる部分がありましたらうれしいです(^^♪
ここまで読んで頂いてどうもありがとうございます♪