こんにちは!ぜろねこ(zero0necco280/@ray0_nya3)です。
「ADHDやASDの人は料理が苦手なことが多い」、とよく言われてしまうのですが・・・。「なぜ?」と思いませんか?
調べていくうちに、「発達障害と料理が苦手な事に関しては、関係している場合が多い」ことが少しだけわかりました。
今回は、
- 発達障害と料理ニガテが関係するのはどこか?
- 実際にわたし自身も困っていること&ほんの少しだけの工夫していること
をまとめてみたいと思います。
※発達障害の方全員が、「料理が苦手」ではありません。あくまで今回の記事は、ほんの一例です。ご理解頂いた上で、記事をご覧くださいませ。
Contents
発達障害で料理で困る&ニガテな事一覧
「発達障害の人は、果たして料理が苦手なのか?」は、本当なのでしょうか?
私の場合や、他の当事者の方の意見をまとめてみたら、以下のようになりました。
- 料理を作る手順を忘れる(ADHD)
- 献立を考えるのが苦手
- 食材が使い切れず、自己嫌悪&パニック(ADHD&ASDの予想外に対してのパニック?)
- 数日前に買った食材の存在を忘れている(ADHD)
- 手先が不器用すぎて話にならない(DCD;発達性協調運動障害も少しある?)
- 段取りを考えるのが苦手(ADHDやASD)
- 客観的な味付けを、どうすればその味になるのかイメージするのが難しい(経験値が最も関係あるか、と少し思っている。)
ざっくりですが、自分や発達障害で料理が苦手な当事者の方々は、だいたい共通している所で躓いてしまうようでした。
「何か対策は?」と思ったので、今回はわたしが少しずつやっていることをまとめます。
①料理を作る手順を忘れる、具を入れ忘れる
何度も作っている料理でも、かなり注意していないと、何かしらの食材を入れるのを忘れてしまいます。
わたしはADHDですが、どうも何かやる度にひとつひとつ抜けが出てしまいます。
これは、入れる材料が多ければ多いほどやってしまいがちです。
2品同時に作ったりするのは何かしら手順を飛ばすので、ハードルがとても高く感じられます。
そこで、以下のルールを作って料理をすることにしました。
- 料理は一品ずつ作る
- 作る途中の過程が多い物は、なるべく作らない
- 具が多い場合は、下ごしらえがややこしくない物を中心に使う
- 「目分量」、などあいまいな感覚が理解できないので、分量はレシピや箱の記載を参考に毎回はかる
以上、自分が無理をしない程度の工夫です。
斬新なアイディアはありませんが、全くやらないよりマシ。
次に味は、記憶しするのが苦手なので、分量を量らないと毎回同じ味を再現するのが難しいです。
また、作る量がガラっとしてしまうと、それだけで味付けも混乱します。
「とにかく、はかる。」を守ると、結構楽です。
どうしても、子供が食べたいものがあるときは、息子にも少しだけ手伝ってもらいます。
子供に手伝ってもらえることがあれば、お互い料理の勉強も出来る上に、親子のコミュニケーションも取れて一石二鳥!
苦痛な料理の時間が、少しだけ楽しくなる工夫があれば、どんどん取り入れるのもありかもしれません。
レシピを見るのが苦手
どうしても文章のレシピを見るのが苦手な方に、オススメの本をご紹介します。
「写真で材料の分量を一目でわかるように工夫された、レシピ」です。
基本的に一人分の分量なので、調整の必要はありますが、「文字を読むことに力を使わなくていい」、という部分は発達障害の人にとって、物凄く力強いのでは無いでしょうか?
つづいて、オススメの初心者向け料理本をもう一冊ご紹介いたします。
下の本は、1過程ごとに写真が満載で作るときの様子がとてもわかりやすいです!
②献立を考えるのが苦手
「料理の献立を考えるのが苦痛すぎる・・・。」という方は、実際多いのではないでしょうか?
私も、「バランス良く、献立を立てる」というのが本当に苦手で仕方ありません。
- 家族や彼の好みか
- きちんと消費出来る量なのか
- 栄養バランスなどを考えて献立を思いつけるか
- 予算内で、バランスの良い献立を考えられるか
このように、沢山のバランスを複合的に考えなければならないので、発達障害を持つ女性にはとってもハードルが高いと思います。
- 予め、メイン(主食)になるものは、何が食べたいか息子に聞いてみる(うどん、ごはん、カレー、ラーメン、チャーハンなど口にするので)
- 使えそうな冷食は常備しておく
- 手抜きやカット野菜OKのところはどんどん取り入れてみる
③食材が使い切れず、自己嫌悪&パニック
目に飛び込む情報が多すぎて、つい「あれもこれも・・・・」と沢山買い込んでしまう。
そんな経験あなたにもありませんか?
セールで買いすぎても、使い切れない量の食材をどっさり確保してきて、結局使い切れない・・・。
- 「3日に一度くらいで処理できるか」、を一番の基準にして考える
- 主食系(カレーとか)は、人数、消費したほうが良い日数、具などが比較的予想しやすいので、時々入れてみる
- 旦那さんが料理上手の場合は、一緒にメニューを考えてもらったりするのもありかも
とにかく「腐らせて、廃棄するより絶対マシ!!!」、と自分自身を洗脳させます。
買い物に行く回数は、確かに増えてしまいます。
ですが、せっかく買ってきて冷蔵庫がパンパン、どこに入っているのかわからない・・・はストレスの元です。
とにかく、「自分自身が把握できる位の食材を一度に買う」ことに徹するだけでも、だいぶ気がラクになりますよ。
④数日前に買った食材の存在を忘れている
前の「食材が使い切れず、パニック&自己嫌悪」とややかぶります。
ADHDをお持ちの方は、セールなどで大量の食材をまとめ買いすると、つい食材の存在を忘れてしまう・・・・・ということはありませんか?
わたしは何度もやらかしています。(汗)
どうしても大量の食材を買ってしまい、記憶になんとなくでもとどめて置かなければならない時は、ざっくりと以下の方法を行っています。
- 買ってきたもののレシートを冷蔵庫に貼る
- 使い切ったら線で引いて消していく
という工夫でなんとか乗り切っていました。(;´Д`)
また、「冷蔵庫も大きすぎるものを買わないほうがいいな」と実感させられました。
冷蔵庫が大きすぎれば大きすぎるほど、物が入る。
つまり、使い切れない食材が沢山手に入れば入るほど、奥へ奥へ・・・・。と追いやられていきます。
物が探しにくいし、何より目に入らない物は、存在自体忘れ去ってしまうのがADHDです。(汗)
大家族などの、特別な事情がある場合を覗いて、「なるべく発達さんが大きい冷蔵庫を買うのはやめておいたほうがいいのかも・・・・」、と感じました。
⑤手先が不器用すぎて話にならない
食材はピンからキリまであるので、下ごしらえや調理の仕方など、扱いがその都度変わって大変だと思います。
また、発達障害を持つ人は、指先の力や手先の不器用さが目立つ場合が多いです。
例えば、「食材を片手で抑えて、もう一方の手で包丁を持つ」動き。
これが結構、手に力を入れすぎたり、ガッチガチに指が震えたりして、感覚をつかむまでは本当に緊張します。
- ピーラーなどのラクが出来る調理器具は常備
- カット野菜の力も時々かりる、もしくはサラダの一部として力を借りる
- かっこよさに憧れるより、ゆっくり丁寧に安全に切るほうが大事
つい、相手によっては、自分の良い所を見せようと、千切りなどかっこよく出来る人のマネをしたくなるかもしれません。
しかし、食べやすさや自分への負担、安全さや丁寧さを考えたら、ピーラーなどを使って少しでもラクに綺麗に作ったほうがお得かもしれません。
そして、作っていくうちに自分に少し余裕が出てきたら、色々な切り方を学んでも遅くはないと思います。
⑥段取りを考えるのが苦手
これは、料理だけでは無く、そのほかの事全体に関しても、段取りを考えるのがニガテです。
- 曜日ごとにメイン料理を決めてしまう(学校の献立のように)
- お子さんがいる場合は、学校給食に何が出てるかを参考にしてみる(食事バランスが考えられているので結構勉強になります。)
- 思い切って外注。宅配サービスを利用してしまう。
お金に余裕があれば、ある程度の献立を考えるのにとっても心強い「宅配食材サービス」を利用するのもいいかもしれません。
わたしも昔、実家にいた時に2つほど利用したことがありますが、定期的に自宅に食材を届けてくれるのでとっても便利だった記憶があります。
難点は、「自分が作った味ではないので、好みに合わない可能性がある」というところでしょうか。
今回は改めて、「便利で栄養面も考えられているオススメ宅配」を、3つ選んでみました。
次から、ご紹介いたします。
オススメ宅配サービス
コーブデリの宅配
生協の宅配サービスは、日本全国トラックが走り回っていますので、一度だけでも目にしたことがある方もきっと多いのでは無いのでしょうか?
さすがの生協といった感じで、商品の量も充実。
かなりの大手なので、品質も安心です。
料理一品分のセットもありますが、野菜は下ごしらえした状態で送ってれるので、かなり時短が出来ます。
下ごしらえをしなくていいのは、本当に助かりますよね!
kit Oisix(キットオイシックス)
【kit Oisix(きっと、おいしっくす)】の特徴は、「珍しい食材や、使いやすい食材が多い」ということです。
おなじみの野菜から、少し聞いたことのない野菜や、離乳食用うどんなんていうのもありました。
届く食材を実際に利用したレシピもついているので、「この食材を使って、いったい何を作ればいいの?」、という悩みも安心です。
1980円でお試しも出来るので、ご自身のニーズに合うかどうかを判断してみるのもいいかもしれませんね。(お試しはメニューが決まっているみたいです。)
尚お試しをする際は、自動継続では無い点もポイントです。
美味しそうなものも多いので、かなりオススメです。
食宅便
食宅便は、全国の約9000人の管理栄養士さんが実際に食品開発を行っているサービスです。
その為、食事や味付け、栄養バランスなどすべてがこだわって作られています。
お弁当ではなく、冷凍おかずが届きます。保存が効くので、忙しい日もお手軽に食べることができます。
内容は、基本のおまかせメニューや、自分で好きなおかずを選べるコース、低糖質、カロリーや塩分控えめのメニュー、など種類も多めです。
ですので、ご自身のニーズに合った食材を選んだり、栄養の滞りを防げる点が嬉しい配慮ですね。
まとめ
今回は、「発達障害の女性が料理が苦手になりがちな理由」をまとめました。
毎日作らなければならないから苦痛になってしまう。
ならば、少しでも「~すべき」の考えを外して、楽になれるところは楽にして、やれるところは一か所だけ集中してやってしまいましょう!
そして苦痛である料理が、いつか「楽しい!」と思える日が来ますように。
私も最近、少しですが「料理って楽しいかも・・・?」と思えるようになってきたので、これからもっともっとトライしてみたいなぁと思います♪
なにか参考になることが、ありましたら嬉しいです。