こんにちは!ぜろねこ(zero0necco280/@ray0_nya3)です。
最近の近況ですが、今年3月に入り、すぐに子宮外妊娠になってしまいまして、入院&手術の日々を過ごしました。
「まさか自分が・・・。」と、驚きです。
時間がたつと「子宮外妊娠や誰にでも予測出来ない、誰にでもなり得るものだ」、と気持ちが変化してきました
ある意味貴重な経験をしましたので、今回はその時の様子を詳しく書いてみようと思いますす。
尚、内容が長くなりますので、何回かに分けて投稿させて頂きます!
今回は手術の前までの話になります。
今回は「子宮外妊娠」というデリケートな内容かつ、医療関係の詳細なども書いていきます。やや汚い表現&グロテスクな表現が入りますので、苦手な方は読むのを控えることをオススメします。大丈夫な方は、引き続きご覧いただければ幸いです!
Contents
子宮外妊娠とは?どんな症状が起こるのか?
あまり聞きなれませんが、最近では「異所性妊娠」というコトバで診断されるようです。
子宮外妊娠(異所性妊娠)とは、「受精卵が子宮の内膜以外の場所に着床」した状態です。子宮内妊娠(正常妊娠)ではないため、治療が必要となることが多い病気です。
正常妊娠の際、赤ちゃんは子宮の中で育ちます。子宮は風船のように膨らむイメージなので、赤ちゃんの大きさに合わせてゆっくり大きくなるんですね。
しかし、子宮内膜以外の場所(大部分は卵管)で着床してしまうと、その中で赤ちゃんが育ってしまうのです。
(画像引用:札幌白石産科婦人科病院HPより)
上の画像の赤丸で囲っている部分は、子宮外妊娠が起こりやすい位置になります。
今回私の妊娠した場所は、右卵管です。
狭い通り道の中(卵管)で赤ちゃんが大きくなると、破裂を起こすことがあります。(卵管破裂)
この文字を見るだけで、とても痛そうですよね。。
卵管破裂を起こしてしまうと、大量出血になり、母体が死亡に至るケースもあるというので、実はとっても怖いものなんです。
子宮外妊娠がわかるまで(体験談)
最初は少な目の茶色の血
生理予定日から、点々とした茶がかった血がナプキンに付着し続けます。
いつも生理前に時々あったので(この段階で病院行けよって話なんですけどね・・・。)、今回もそれかな?と軽視していました。
でもその状態がずっと続く・・・・。
さすがに「おかしい」と思い、妊娠検査薬を使ってみました。
反応は「陽性」。ただ、正常妊娠の初期に起こる「着床出血」というものもあるようなので、この段階ではまだわかりませんでした。
素人判断は危険、と嫌というくらいわかっているので数日後、病院へ行くことになります。
だんだん血の量が生理並みになる(出血から約4日目くらい/色も赤くなってくる)
だんだんと、血の色も鮮血になってきました。
また、量も増え、生理の多い日並みに出るように。
近くにある小さめの産婦人科クリニックに足を運んでみたのです。
結果は、「胎嚢が見えないので、早すぎる(週数が←この時妊娠4週前半)んですね。こうなると、まだ様子がわからないので来週また来てください」となりました。
通常の妊娠(正常妊娠)であれば、胎嚢が確認できる週数は約4週後半~5週です。
モヤモヤしましたが、仕方ないので週明けまで待つことにしました。
陽性反応と出血は続く。2度病院へ行き採血(5週目~6週目)
落ち着かない為に、自分で2度検査薬を試しました。
しかし2度とも「陽性 」のまま。
この週は二日ごとに病院へ通い、採血を行いました。
この採血でわかる、「hCG」という値が上がるか下がるかで、妊娠の様子などが細かくわかるようです。(下がると流産しかけている、上がると妊娠継続・・など。)
hCG検査とは
妊娠初期と子宮外妊娠のどちらなのかを判断するため、行なう検査が「hCG検査」です。hCGが1,000(IU/L)未満だと、子宮のなかに胎嚢がみえないことも多々あるため、この場合は妊娠初期でエコーではみえない可能性が考えられます。しかし、3,000(IU/L)という値であれば、通常子宮のなかに胎嚢がみえるはずなので、子宮外妊娠を強く疑います。(※例外的に、双子の場合や絨毛性疾患という病気の場合もあります)
そのほかにも、月経周期の情報、慎重な経過観察し、症状の有無によって、診断や治療方針が変わってきます。
私の場合、hCGの値が1000(IU/L)→1500(IU/L)と上がってきたので、間違いなく妊娠はしていました。(週数5~6週)
しかし肝心の胎嚢がどこにも見当たらない・・・。
ここで子宮外妊娠の可能性も大きくなってきました。
右卵管付近が突然痛み始める/その場で紹介状を書かれる
2度目の採血の結果を聞きにいったところ、hCG値が1500に上がっていました。
丁度その日の朝、右卵管付近が突然痛み始めたんですよね。
怖いので、医師に相談したところ、いろいろ検査してくれました。
その結果、「すぐに紹介状を書くので、近くの大病院へ行ってください」
と言われ、茫然としてしまいました・・・・。
そして無理やり体を引きずる感じで(家族が仕事で連絡がつかない)ため、その産院の近くにある、一番大きな病院へと向かいました。
子宮外妊娠はどんな検査をするのか?
紹介状を書いてもらい、大きな病院へ。
地域医療連携というシステムがあり、地域のクリニックなどが、緊急の際などにすぐ大きな病院と連携が取れている体制のおかげで、今回は助けられました。
先の予約の方に混じって、診察まで待機。
看護師さんの問診、先生の診察を終えた後、他の検査も受けるように指示されました。
産婦人科で診てもらう以外に私が行った検査は以下です。
- MRI
- 放射線
- 心電図
- 尿検査
- 採血
特に、MRIは特殊なものでしたので、すこし詳しく書きますね。
MRI検査、詳細
MRI検査の場所に行くと、ノリのいいおばちゃん看護師が受ける際の説明をざっくりしてくださいました。
着替えを指示されて更衣室ですぐ着替えます。
アクセや、金属のついた下着はNGです。(つけている場合は外すように指示されます。)
MRI中はうるさい音が鳴り続けるので、ヘッドフォンを付けます。ヘッドフォンには音楽が常に流れていました。(加藤ミリヤや某アイドルソング流れていましたよ~。。)
「少しの動きに敏感なので、動かないように」と患部周辺を固定されます。これが少し痛いところを軽めに抑えるのがちょっと嫌でした。
また、点滴をしながらMRI中に薬を入れてもらいます。その時ヘッドフォンを通して先生から、薬が入る瞬間に指示があります。
終わった後は比較的あっさりでした。
再び着替えたあと、残りの検査を受けました。
全体的な検査にかかった時間は?
いろんな検査を全部終えた時には午後15時半。総合で4時間はかかっています。(待機時間を合わせると5時間半ほど)
痛い時に、体を引きずって病院内を歩き回るのはつらかったです。
辛かったですが、正しい検査をしないと体を治すことが出来ません。
病院の方々に助けてもらい、突然のことに混乱してしまって沢山ご迷惑をかけた気がしますが、なんとか乗り切ることが出来ました。
先生が、MRIなどの画像を見て、子宮外妊娠(疑い)、と診断されました。
その日のうちに緊急入院
手術した後の結果からお話しすると、子宮外妊娠は、わたしの場合卵管に受精卵が滞っている状態でした。
血がそこから滴って溢れ出していたようです。
先生が家族に手術方法などを説明したいので、呼んで欲しいとのこと。
なんとか無理を言って夫に仕事を抜け出してきてもらい、先生の説明が始まりました。
- 今回の出血などの原因になる病名などの説明
- 手術が必要になった際の説明(一晩様子見の予定だったので、まだ完全に手術をする!とこの時点では決定では無かった。)
- 手術した場合、手術内容、切開する部分などの説明
- 手術の際のリスク、輸血が必要になった場合の説明etc・・・
続いて、看護師さんにバトンタッチ。
- 入院の時の説明
- 施設内の説明
- 入院手続きの説明、etc…
いろいろ不安なので、パニックを起こしそうになったのですが、周りの医療関係者の方々に沢山助けて頂いたおかげで、安心して入院&手術に臨むことが出来ました。
たぶん私以上にもっと不安になって、パニックを起こしたくなる方も多いんじゃないでしょうか・・・。
手術と聞くと不安になりますよね。
そんな時、医療従事者の方々の存在は本当に大きな支えになるんだと思いました。
本当に感謝しています。
入院生活にあって良かったモノ
子宮外妊娠の入院は少し特殊なような気がします。
私みたいに、子宮外妊娠の際は出血が多めの方もいらっしゃるようで(看護師さん談)、生理用の夜用ナプキンは大量に持ってきました。
とはいえ、急に入院が決まってしまったので、他は何も持っていません。
迷惑だろうとわかりつつ、「家族が来るからついでにモノを取りに行きたい 」と、お願いしたところ一時間ほど外出許可を頂くことが出来ました。(家族の運転で一度帰宅することに)
ただ、私みたいに急に入院が必要になった場合は、「破裂の危険性も潜んでますのであまり動かない方が良い」、と病院側から指示されます。
出来るだけ、家族に荷物を持ってきてもらうほうが懸命ですね。(肌着などにこだわらなければだいたいの物は貸してもらますので。)
- 生理用ナプキン(夜用)
- ブラトップ(ユニクロとかのものでOK!私はユニクロです。)、検査で着替えたり、術後にお腹を見せたりするので、楽ですよ!
- 生理用の下着
- 暇つぶしグッズ、イヤホン
- かかとのある靴(私はスリッポンを履いていました)
大きな病院になると、最近では「入院セットサービス」を用意しているところも多いです。
いくつかプランがあるのですが、一日単位で500円ほどで入院中来ている服や、タオルなどをレンタルさせてくれるので本当に助かります。
他にも希望があれば、「歯ブラシ、コップ、歯磨き粉、ボディーソープ、シャンプー&リンス、割りばし、フォーク、スプーン、箱ティッシュ」などを用意してくれる場合もあります。
私が入院した病院ではこのレンタルサービスのおかげで、家から持ち込むモノも少な目ですんで助かりました。
また、病院によって大人用の紙おむつを用意するよう、お願いをされる場合があります。
私は子宮内から生理のような出血が続いたので尚必要だ・・・とのことでした。私が入院した際は、病院で既に用意してくれたもの(費用は後日請求。)を手術の際に、つけてもらいました。
自分で準備するように事前に言われている場合、「病院が指定している物(売店などで売っているかもしれない)」を用意するのが一番安心だと思います。この辺は入院の際、説明があると思います。
ただこの辺も、病院によって用意しているサービスは変わると思いますので、要確認でお願いいたしますね!あくまで参考までにお願い致します。
入院から一晩/朝食で気持ち悪くなり、即日手術が決定
入院から一晩明けて、翌朝です。
患部は座っていると痛みが増します。出血量も、患部がやや圧迫される分多くなっている気がしました。
朝食は、日常生活分がっつり出ましたが、体が受け付けないほど気持ち悪かったです。(もったいなくて無理やり完食しましたが。)
空腹で胃が痛くなってしまう体質と、汚い話で恐縮ですが、前日残り分の便秘に押されて患部(卵管部分)がとても痛い・・・。
さすがに物凄い量の冷や汗をかいてしまい、フラつきを感じたのを覚えています。
ご飯は食べなくても気持ち悪くなるので、ゆっくり時間をかけて食べました。
朝、超音波検査をしましたが・・・機械を入れられる所でもう痛みを感じます。
その日の午後に手術をすることに。(おそらく、朝食時に気持ち悪くなった事と、患部の痛みが増している部分で先生が手術を決定したのだと思います。)
「詳細な時間は麻酔科医と相談してから決めます。」とのことなので、こちらは安静に待機することにしました。
全身麻酔に絶食をする理由
全身麻酔をするときは、胃や腸を空にした状態でするのが一般的です。
これは麻酔が効いた直後、食べ物が肺に入り、重い肺炎などを起こしてしまう危険性を防ぐ為です。(麻酔科医の先生より伺いました。)
ただ私の場合は朝(気持ち悪かったのに無理やり完食)を食べてしまってたので、少し時間をおく必要がありました。
便秘は看護師さんに相談したところ、浣腸で便を出す提案をされました。
浣腸自体はとっても苦しい・・・。
「液体が無駄にならないようにとにかくギリギリまで我慢して!」とのアドバイスだったので、苦しいのをぐっとぎりぎりまで抑えて我慢。
結果的に腸内環境は、すっきりクリーン(?)になりました。
また、トイレ中に気持ち悪くなり、朝食分を全部嘔吐。
それを麻酔科の先生にお伝えしたところ、「麻酔的にはベストな状態です(笑)」と笑われてしまいました(^^;
まとめ
子宮外妊娠(疑い)発覚~入院が決まるまでの様子を遡って記事に起こしてみました。
次回は、いよいよ手術前の辺りの様子から詳しく書いていきたいと思います!
もっともっとお伝えしたいことが沢山あり過ぎて、次の記事も長くなってしまいそうです。(まとめろ。)
どうか同じような症状で悩んでいる方に、少しでも参考になる部分がありましたら幸いです。