こんにちは!ぜろねこ(zero0necco280)です。
突然ですが、整体を受けるのが好きな方って多いんじゃないでしょうか?
私も大好きです。
実は、やる側に立ってみたいという動機だけで、以前整体の仕事に就いていた時期があります。
なぜこの仕事を選んだのか・・・今思えば大失敗でした。
実は、整体の仕事をしていた時期がある。
DCD持ちには辛いことの連続。力の加減がわからない
複数の動作を同時に行うのが難しい
そもそも私の力が弱すぎ
自分の体を支えきれない(体幹ない)
体重をかけながらお客さんの体に圧を加える
協調運動的な動きを求められるほかにも色々ある
— ぜろ猫(ADHD&ASDのヒト/絶賛RT中) (@zero0necco280) January 18, 2020
今回は「ADHD+ASD+DCD気味の私が、整体の仕事に就いて詰んだ話」を書いていきます。
Contents
整体の仕事とは
実は、「整体師」という仕事は資格が無くても名乗れる仕事です。
つまり、「私は整体師です!」と名乗ればその人はその瞬間から整体師になれます。
以下の動画がわかりやすいですので、見てみてください。
また、関連する国家資格として「柔道整復師」などが存在します。
これらを持つことで、より専門的な知識や技術を合わせて仕事で使うことが出来ます。
この辺は法律や曖昧な部分が沢山あり、ここではボリューム大になってしまいますのでわかりやすいリンク先のサイトにお任せしたいと思います。
整体の仕事で苦労した部分
では、「発達障害を持つ人が整体の仕事で難しいかも?」という部分を挙げてみたいと思います。
集中力、協調運動的な動きを常に求められる
整体は、押したり揉んだりするときに、協調運動的な動きを求められます。
複数の動きを同時に行う難しさを、改めて実感させられました。
- 施術をしてあげる人(お客様)の背中に手を乗せる
- 体の程よい奥まで掌を乗せる
- 肩が、②で乗せた掌と垂直になるようにする
- 施術される人(お客さま)の体に体重を預けるような感覚で軽く乗る
- 次に揉む(押す)場所を目視(目で確認)
- 体重移動しながら(この時、ゆっくり手を少しだけ離す)
- 次揉む(押す)場所に手を移動させる
- ①からまた繰り返しの動作
先輩方には、「こんなの簡単だよ!!」、「練習すればするほどできるようになる」と何度も何度も言われました。
申し訳ない気持ちでしたが↑の動作をまとめて行う、ということがどうしても困難。
どんな人でも最初は素人。当たり前ですが、練習をこなしてうまくなっていきます。
しかし、私はそれ以前の問題でした。
結果的にまとめて出来るようになるまで、何年もかかっています。(それでも、上手いレベルまで達するのは難しいですし、普通の人は2か月で多少なんなりとこなしています。)
では、続いて他の部分です。
沢山ありすぎるので、箇条書きでまとめていきたいと思います。
その他のネックになった部分
- 間違った場所ではないか?正しい位置かどうかの確認
- 自分の体のバランスを保ちながら、体重をよりかかる難しさ(体のバランスが悪い)
- 全身をかなり緊張させないと、腕がふらついてしまう、脳からの指令がうまく行き届かないのかわからないが、やりたい動作がうまく出来ない
- 運動した経験が少ないせいか、筋力や握力がそもそも弱い
- 手を含め、体重移動するときの動体視力があまりよろしくない
- 体がうまく使えないので、一人終えるとバテバテになってしまう
- 集中力を保つのが大変、同じものをじっと見つめているのに慣れるまで時間がかかった
- 人の好みを把握して、臨機応変に対応していくのが難しい
- スタッフ同士で練習をし合う。様子を見て、練習をしていいか自分から学ぼうという姿勢が必要。(自分を客観的に見る、相手の様子を観察できないとこういった交渉すら上手く出来ないことがある。)
- お店によっては完全歩合制(出来高制)の給料体制をとっていることがある。
- 予約の時間を取るのを間違えれないので、きっちり確認作業を行っていく。
- お客さんの体調や好みなど、その都度ヒアリングしつつ、その人に合わせた施術を行う必要がある。(ここは特に難しかったです。。)
筋トレや筋トレや体幹、姿勢の悪さ、自分のメンタル・・・全て影響してきます。
根本的に、体の動かし方がわからないので、しばらく体幹トレーニングや簡単なヨガポーズ、を行い無理やり体の使い方を勉強していきました。
この仕事を始めて最大のメリットは、体の使い方が理解できたことです。
結果的に「どこを動かすときに、どこの筋肉が使われる~」という部分の理解を助けるきっかけになったのは、良かったなと思います。
整体の仕事で良かったと思う部分
- 30分のコース、一時間のコース・・・と決まっているので、ある程度やる施術を定型化しておける(ASD向け)
- 人によっていろいろな施術を組み合わせる必要があり、工夫のし甲斐がある。(飽きっぽく、斬新な刺激を求める人にはおすすめ)
- 予約制のところが多く、「次に何が起こるのか」を他の職種より予測がつかみやすい(ASDが入っている人には嬉しいポイント)
- ある程度顧客が決まってくるので、他の接客業より相手の情報がつかみやすい
- 人と話すのが好きで、相手との会話についついのめり込んでしまえる人は没頭できるかも。(ただ、施術中の手を止めてはダメなのです・・・!)
- 一対一で対応することが多いので、他に気を取られることが少なくなる。集中しやすい(お店による)
本当に発達障害を持つ人に、整体の仕事は困難なの?
まず、「発達障害者」といっても、整体の仕事が天職といえる人だって存在することです。
例えば、「隠れアスペルガーという病」の著書で有名な、吉濱ツトムさんも整体の仕事をされていたことがあるそうです。
彼の場合とても施術がお上手だったそうで、「すごい」と思います。
また、実際に精神障害、発達障害、知的障害を持つ人の生涯の仕事の選択肢として、「整体業」を挙げていらっしゃる声も聴きます。
人と真正面に向き合って、状態や施術を行う部分が向いている方も多いのでしょう。
その反面、人の表情や人の悩みをじっくり聞いてあげたりする必要が大きいので、人によって差が大きく出てしまうかもしれません。
とにかく、目の前の「人」とじっくり向き合う仕事なんですね。(何の職業でもそうかもしれませんが…。)
ケーススタディとして、以下の記事を載せておきますね。
どんなお店に勤めればいいのか?
個人で開業
お店のノルマや指名などがない分、自分のペースで出来るメリットがあります。
ただ、自分でお客様を集めないといけないので、その分ハードルが高いです。
また、マンツーマンで出来る分お客様との距離感を掴みやすいこと、向き合いやすいところがメリットでしょう。
リラクゼーションサロン、商業施設や温泉施設に併設しているお店で働く
大手商業施設の中に併設されているお店で働く、学校へ通うと働くまでの期間がどうしても長くなりがちです。
結局はいろいろな人の体に実際触って覚えるのが一番勉強になるので、「お店で研修をやってOKが出ればデビュー!」というお店は、手っ取り早さで言えばNO1です。
ですが、完全歩合制を採用していたり、指名が取れるまでは薄給…というお店も存在するので、この辺も考慮するべき事項だと思います。
店舗や会社によってやり方もまちまちなので、面接のときにしっかりと確認したほうがいいかもしれません。
尚、経験者の場合は「どのくらいの技術を持っているのか?」が見られるポイントでもあるので、入社前に実際に施術のテストをされる場合が多いようです。
まとめ
今回は、「発達障害をもった私(ADHD+ASD+DCD気味)が、整体の仕事をやっていて詰んだ話」を書いてみました。
もっともっとお伝えしたいエピソードを思い出したら、この記事の中にどんどん更新していこうと思います。
少しでも、整体業界を考えている発達障害の方の参考になれば幸いです。