みなさんこんにちは!
ぜろねこ(zero0necco280/@ray0_nya3)です(^^♪
私には発達障害(ADHD)がある、と何度か記事に書かせて頂いたことがありますが、主治医を見つけるまでが大変でした。
今は、幸い、とてもやさしい主治医に出会うことができたので、「運が良かった」、と思っています。
そして、精神科にかかったと同時に「ストラテラ」、という薬を飲む選択肢を挙げていただきました。
ADHD治療薬である「ストラテラ」を一年ほど飲んで、私が実感したこと、変化などを中心にお話していきたいと思います。
※尚、薬の詳細などは以下のサイトをご覧ください。
Contents
- 1 「ストラテラ」を飲んだ後の変化(時系列別)
- 2 飲んだ後の総合的な感想(メリットとデメリットが大きく分かれた)
- 3 (2019/2/19:追記)ストラテラで特に苦しかった副作用一覧
- 4 (2019/2/2追記)現在はストラテラを飲んでいるのか?
- 5 まとめ
「ストラテラ」を飲んだ後の変化(時系列別)
飲んだ当日(夜、寝る前に一錠=40mg)~効果が出るまで
医師の処方通りに、寝る前に一錠飲んだところ、私の場合は約一時間ほどで効果が出てしまいました。というのも、明らかにおかしいことが自分の脳内で起きていたので、正直、怖さというか、驚きの気持ちがありました。
- 体~脳内にかけて、何かの電気信号を受け、「ビビビッ!」と刺激があったような気がした。その瞬間に思わず、「ナニコレ!?」と、戸惑いを感じる。
- 次に、いつもざわざわしている頭の中が「スーッと消えていく」ような感じが出てくる。(いつもノイズだらけの脳内が、一気に沈静化していくのを感じた。)
- そして、脳が刺激されたことが原因なのかは不明だが(薬の効果だったそう、医師談)、一気に頭が冴えてしまい、その夜はなかなか寝付けなくなってしまう。
といったように、飲んだ後明らかに、目に見える変化が出てしまったので、「私にはよく効いた」、のかもしれません。
飲んだ翌日
それから一晩明けましたが、夜中は一睡もせずに仕事になってしまいました。
眠気と頭が妙に冴えている矛盾が、物凄くつらかったです。具体的にまとめると以下の様子でした。
- 薬を飲んだ夜の翌朝、覚醒したままのアタマで、ぼーっとしていました。頭が締め付けられるような感じがある。眠いんだけど、頭が冴えていて変な感じ…無理やり目を覚まさせられているような気分…でした。
- さすがに本当に眠くなってしまうと、次の夜は眠れるものです。その日の夜はグッスリ寝ました。
- 後日、医師に相談した所、夜寝る前の服用は、結果的に寝不足になる、ということで朝に変更になりました。
それから、ストラテラ一錠(40㎎)を二週間ほど続けてました。
その期間は、大きな変化は特に無かったです。
あとでネットで調べて知りましたが、「ストラテラは、本当の効果が出るまで何週間か時間がかかる」、ものだそうです。人によってまちまちですが、約一か月~六週間ほどの時間を要するようです。
2錠~3錠(MAX,120mg)に増えるまで
二週間~一か月たった当たりの頃から3錠に増やしました。
- 2錠だと、ぼーっとしていた頭がスッキリして、物事をこなしやすかったです。
- 3錠に増やしたことで、頭がはっきりした感じは、さらに増した気がしました。しかし、体が慣れてくるとだんだん変化がわかりづらくなってしまいました。
また、空腹時に飲むと、つわりのような吐き気が来たのです。なので、全く効いていない(むしろ副作用が強かった)わけではないんだろうな、と思いました。あとは頭の中(私は主に前頭葉付近)が何かに圧迫されているような感覚がありました。
何かわからないけど、怖い‥‥。
脳を直接いじられているようで、なんかあまり気持ちよくなかったです。
「飲んでも飲まなくてもあまり変わらないような・・・。」
つまり、効果を感じたのは最初だけでした。だんだん頭の締め付け感も無くなりました。
そういった意味では物凄くラクになりました。
飲んだ後の総合的な感想(メリットとデメリットが大きく分かれた)
薬を飲んだ後のメリット
正直、飲んだメリットはあまり感じられなかったです。
一番の効果は「衝動性が一気に無くなった」、ことでしょうか。何かを行動する前に、ひと呼吸おいてから動くようになれました。(ただしまだまだ未熟だと自分では思っています。)
もちろん劇的な変化ではなく、最小限です。それでも私にとっては、ひとつの大きなメリットになりました。
ストラテラでの主なメリットは以下になります。
- 頭がすっきりした
- 変にネガティブ思考になり、落ち着きすぎるので、衝動性からの行動は減った
- アイディアが出にくくなる。衝動性が抑えられた為。(デメリットでもあります。)
- 効いたことで「自分は間違いなくADHDだったんだ。」と自覚することが出来た
上記はあくまで私の場合ですので、人によって差があります。
これ以上にもっともっと効果を発揮する事例も沢山ありますので、あくまで一例だと思ってください。
薬を飲んだ後のデメリット
私の場合はデメリットのほうが多かったように感じます。
というのも、薬が大きく、3錠も飲むのがつらかったし、お腹がすいてしまうと、副作用の吐き気が物凄かったです。
正直「ずっと飲み続けるのは嫌」、と思いました。
そういった意味でも私にはストレスになるし、合わない薬だったのかもしれません。
- 3錠も飲むのがつらかった
- ストラテラ自体が薬の値段が異様に高い
- 効果が出るまで、毎日継続して飲み続けなければならない。
- 副作用による吐き気がつらかったので、食後に飲むようにした。
- 継続して飲む薬なので、忘れっぽいADHDには結構な負担になる場合がある。(飲み忘れる可能性があるため)
- 人によっては副作用がつらい薬である。
- 飲んだ後、私は気持ちが妙に落ち着きすぎて、余計にマイナス思考になった。(コンサータ飲んだ時は、反対のプラス思考になりがちだった。)
- 眠気が多かった
- 風邪などを引いて、飲めなくなってしまったときは、また一錠からやり直し。これが割とめんどくさい。
- アイディアがポンポン出てきた頭の中が、一気に静かになって、何も起こらなくなった→薬に慣れたら、また段々アイディアが少し出るようになってきた。
- ちょっとした音楽や自然の景色、変化などに感動出来ていたのに、そういったことも「人生に必要のないこと」と一蹴する、いわゆる「ツマラナイ人間」のような感じになった。(感動することが少なくなった)
総合的な感想
というわけで、私の場合はデメリットとメリットが、ハッキリ大きく分かれました。。
例えば、
- ずっと消極的にしか物事を考えられなくなって「どうせ私なんて、何にも出来ないし・・仕事ではまたからかわれるんだろうなぁ」という思考ばかりになっていた。そのせいで、何もしたくない。何かするのがとても怖い。(デメリット)
- その分、妙に落ち着きすぎていて(諦めに近い)、そのおかげか、衝動性は減っていた。(メリット)
といったように、ひとつひとつがハッキリ分かれてしまっています。
またそういった気持ちの中で、吐き気の副作用が襲ってくるととてもつらかったです。
なので、体質的には合わなかったんだと思います。
あと、インフルエンザや胃腸炎になり、薬を嘔吐した時に、処方された薬の数が足りなくなってしまいました。
感染症で外に出られなくなってしまい、処方された分のストラテラだけでは不足・・・。
そういった時にあたってしまうと、せっかく3錠まで増やした薬を、また1錠から飲み始めなくてはなりません。
こういった事例もあるので、余計合わなかったです。
(2019/2/19:追記)ストラテラで特に苦しかった副作用一覧
眠れない
処方された当日の副作用です。主治医に夜、寝る前に飲むよう指示を受けました。
飲んで30分~。薬がハッキリと効いてしまい、結果的に眠れなくなりました。一睡もしていなかったと思います。
- 頭の中がクリーンになったような気がする(静かになる
- 頭が冴え渡り、眠れなくなる
- 朝まで起きている
当然寝不足になるので、医師に相談。
結果的に朝飲むことにになりました。
ストラテラによる不眠は、これ以降は起きていません。
頭の締め付け感がある
脳(特に前頭葉あたり)を軽く圧迫されているような、締め付けられているような、変な苦しさを感じました。
ストラテラの飲み始めは特に酷く、とても気にしていました。
半年も経って、体が慣れてくると締め付け感は無くなりました。(気にならなくなった?)
吐き気
少しでも胃が空だと、物凄く吐き気が襲ってきます。
とにかく頭はぐらぐらするし、気持ち悪い。。
胃も痛くなります。
汚いですが、一度耐えられなくて本当に嘔吐したことがあります。
食後に飲むと、気持ち悪さはありません。
私の場合は腹八分目くらいに飲むのが丁度良かったです。
口が乾く
これは、ストラテラもコンサータも共通です。
何故か口が物凄く乾くので、水分を常に取っていました。
人と仕事で話さなくてはならないのに、、滑舌が悪すぎて話にならなくなる、声が枯れてくる、喉を痛めるの3重苦に。(そして、事情を知らない周りから突っ込まれる。)
声を使う仕事だと、声も枯れる可能性があり常に水分補給が必要です。
出来れば、喉を刺激せず、強いカフェインも入らない紅茶や麦茶がオススメ。
毎日飲み続けなければならない(飲み方が段階的になる)
物忘れが激しいADHDにとって、毎日飲み続け無ければならないと効果が出ない薬は結構ハードル高めです。
ストラテラは段階的に薬の量を増やしていきます。
体にゆっくりゆっくり慣れさせていくイメージです。
いきなりドカン!と3錠MAXだと、強い薬にびっくりして体がバクっちゃいます。
そうならないように、ゆっくりゆっくりなんです。
18歳以上の患者
通常、18歳以上の患者には、アトモキセチンとして1日40mgより開
始し、その後1日80mgまで増量した後、1日80~120mgで維持す
る。
ただし、1日80mgまでの増量は1週間以上、その後の増量は2週間
以上の間隔をあけて行うこととし、いずれの投与量においても1日
1回又は1日2回に分けて経口投与する。
なお、症状により適宜増減するが、1日量は120mgを超えないこと。出典:ストラテラ添付書
ストラテラの飲み方。
医師から手渡されたコミュニケーション手帳より抜粋。三週間以上時間をかけて、一錠ずつ増量していく感じ。
忘れっぽい私には大変だった(^-^;
今はコンサータメイン。#adhd #発達障害 #ASD #ストラテラ pic.twitter.com/JD61uSShue
— ぜろ猫(ADHD&ASDのヒト/絶賛RT中) (@zero0necco280) February 4, 2019
薬の飲み忘れ対策はどうしていたのか?
- スマホのアプリでアラーム設定をしておく
- 予備の薬をあちこちに入れておく(持ち歩く)
- 予備の薬を食後すぐ飲めるように、居間か台所に置いておく
私はなんでも物を失くしたり、訳の分からない場所に放置したり、忘れたり・・・がしょっちゅうです。
「自分自身確実に薬を忘れない場所は無いのか?」と探して、いくつかの場所に予備の薬を分散させて置いておきます。これが一番効果が高かったです。
- いつも仕事用に持ち歩くカバン
- 車の中(真夏は置かない)
- 自分の部屋(家の2F
- 居間(家の1F
ある程度、他の家族も触らないような定位置があれば尚良いです。
触られて場所を変えられてしまっては、大パニック&本末転倒ですからね(^^;
冷蔵庫に100均などで売られている、お薬カレンダーに薬を入れてもOKです。
その際も、定位置を決めて置く、他の家族にいじられない場所がオススメ。
感染症などで嘔吐して、飲めなくなった場合、また1錠からやり直し
ストラテラは、薬の量を増やす場合、段階的に時間をかけて、ゆっくり増やしていきます。
しかし、もしインフルや胃腸炎などで薬を飲めなくなってしまった場合や、嘔吐した場合はどうなると思いますか?
実はこの場合、
1度に飲むストラテラの量MAX3錠を飲んでいた場合→また最初から(1錠目)から増量しなおしになります。(医師に確認済)
なんともかなり面倒くさいですよね。
しかし、少しでも症状が気にならなくなるためには、付き合っていく必要性がありそうです。。
飲んだ後、気持ちが妙に落ち着きすぎる。(マイナス思考が辛すぎる)
たぶん、これが一番つらい副作用でした。
副作用というよりは、「衝動性を抑えている」状態なんだと思います。
妙に色んなことが諦めがつくので、無駄な行動を一切起こそうとしないんです。
と必要最低限のこと以外(食事、育児、仕事など)、本当にすべて無駄に思えてきました。
しかし、衝動性が抑えられる点ではプラスです。
但しマイナス思考が予想に反してきつすぎて・・・スキマ時間があれば寝てやり過ごしていました。
目が覚めるとまた、諦めがついた状態が続きます。「消えたい」という気持ちも出てきたり。
もう2度と、あんな想いはしたくないです。
薬の見た目が青色
見た目は、飲む気があまり無くなる「青」です。
なんでこの色にしたんでしょうね?
ストラテラは「劇薬」指定されている薬なので、「他の薬と間違わないように」といった配慮なのかもしれません。(個人的に)
薬価が高い
ストラテラをやめてしまう人が多い原因に、薬代が高い理由が挙げられます。
- 薬価・規格: 461.2円(40mg1カプセルの場合)
これを一日3錠でマックスだと、一万円は軽く超える恐ろしい計算になります(-_-;)
わたしは自立支援医療制度、を利用して少しでも安くしました。
自立支援医療制度を使って薬代を安く抑える
自立支援医療制度とは
自立支援医療制度(精神通院医療)は、通院による精神医療を続ける必要がある方の通院医療費の自己負担を軽減するための公費負担医療制度です。
医療費の自己負担額を3割から1割に軽減してくれたり、負担する金額が多すぎる場合に公費で補ってくれたりします。引用元:(自立支援医療制度とは)https://decoboco.jp/contents/26#post-header-0
元々公的医療保険の利用(保険証を出すこと)で3割負担です。
3割→1割の負担に軽減されますので、かなり助かります。
ストラテラのジェネリックを利用する方法もあり
ストラテラのジェネリック錠が、2019年の12月についに発売されました。
私がストラテラを飲んでいた時期はその前でしたので、まだジェネリック錠は存在しなかったんですね(^-^;
ジェネリックの成分や中身は先のストラテラとは大きな違いがありません。
あえて、大まかに違いを挙げるとすれば、以下のようになります。
ストラテラ錠(先発品)とジェネリック薬(後発品)との大まかな違い
現在ジェネリック薬を出している会社は全7社。
ストラテラとジェネリック薬は、基本的に効果などは大きな違いはありません。
- 錠剤の大きさ→ストラテラ自体のカプセルは少し大きめで、飲み辛さを感じる方もいます。販売会社によってはジェネリック錠のほうが、小さく改良されており飲みやすくなっている場合も。
- 見た目→ストラテラと同じような見た目の青や、全く青を使っていなかったり・・・と見た目に違いがある(販売会社による)
- 飲み方→大きく差は無い。
- 薬に含まれる添加物→それぞれ異なるものが使われている
つまり、同じストラテラのジェネリック同士でも、薬の形状や見た目が変わったりするので注意です。(錠剤やカプセルの違いなど)
※以下のサイトを参考にしました。
ジェネリック錠と先発品のストラテラで、体への感じ方が違う人もいる?
Twitterなどを見てみると、ジェネリックが体に合わなかった方も中にはいるようです。
わたし自体はまだジェネリック錠を実際に飲んでいません。
(主治医に頼んで、実際にどうなるのかを比較してみようかと考えています。)
合うかどうかは、個人に差がありますので、可能であれば飲み比べてみるのも1つの手段かもしれませんね。(もちろん医師の指示を優先にしましょう)
(2019/2/18追記)※現在、ストラテラのジェネリックに関しての記事を執筆中ですので、少々お待ち下さいませ(^^;
(2019/2/2追記)現在はストラテラを飲んでいるのか?
現在は「ストラテラ」は一切飲んでいません。
やはり体に合わないので、ムリして飲んでストレスを溜めたくない、というのが一番の理由です。
あと、今でも継続して飲むのもストレスですね・・・。
薬はコンサータをメインにして飲んでいます。
まとめ
今回は、ちょっと飲むのが勇気がいる薬「ストラテラ」に関して、私が飲んだあとの感想を書いてみました。
「飲み続けなければならない」というのが、せっかちな私にはあまり合いませんでした。ですがコンサータに比べて、ゆっくりゆっくり体に慣らしていくので、物凄く効果を発揮する方も多いようです。
医師によって、処方の仕方などは様々のようです。
そのうえで、生活をラクにできる一つの手段として、処方していただく、という感覚が一番いいのかなと感じました。
次はコンサータに関しても書いてみたいと思います。
ここまで読んで頂き、どうもありがとうございました(^^♪